若手が育つ必要

どのような分野でも、新しい理論や技術が生まれます。ひとに関わる分野でも同様です。一方で、ひとは少しずつ年を取ります。今30歳の若手も20年経てば50歳。領域にもよりますが、中堅あるいはその仕事を引っ張っていく立場にもなります。

心理学という領域で仕事をしていると、学生たちに対して、「こどもたちを犠牲にして勉強している」と教員が学生たちを批判することが少なからずあります。たとえば、こどもや親のことを考えずに、「データを取らしてください」という学生がいれば、わたしも叱ります。でも、心理実習や教育実習や保育実習は、こどもたちを犠牲にする行為ではありません。
ある病院で、医学生の卒後プログラム(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/)を担当していますが、医師の卵たちは2年間各科を巡って実習します(厚労省の、このプログラムの是非は今回は置いておきます)。わたしが患者だったら、これから医師として勤務する予定の若手に診ていただくのは、抵抗が確かにあります。でも、責任医師がきちんと付いていますから、難しい手術などであればともかく、治療を受けるでしょう。
わたしたち、ある種のベテランも、若いときは同様にあり、痛い経験もしたことがあります。そうした経験も含めて、ベテランになるのであって、大学や大学院を出ました、はい、もう問題なく仕事ができます、そんな人は、ほんの一部の例外を除いてあり得ません。とりわけひとを相手にする仕事は、多くの経験が必要です。

若い人たちが育たねばなりません。
多少頭でっかちの姿勢かもしれませんが、かれらから新しい理論や技術が産み出されることもまた事実であり、わたしたち年数を経た者は、見守ることも肝要だと思えてなりません。「こどもたちを犠牲にして」と批判する教員の中には、それだけ重要な仕事を「君は今後していく覚悟でやれ」というメッセージが入っている場合があります。学生であろうと、若手であろうと、こうした姿勢は必要です。今は堪えて、精進しましょう!と今年度も数名の卒業生をみていて感じました。

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